相手を怒ろうとか
避けようとか思うとき
問題は たいてい相手のなかにあるのでなく
自分自身のうちにあるのだと思います。

自分自身の反面を見て
思う姿になれない自分に向かって
腹を立ててるといってよい。

解決は、己の暴走する感情を
ただ発散・昇華するばかりでなく、
他人のまなざしのところを全身に受け止め
その意味するところを全力で考え
他人に許容されるべき
もうひとりの新たなあるべき自分に
近づく努力がなされるべきでしょう。
(まなざしとは、分析者ラカンの発想です。)

それには 本当の勇気と
忍耐、周りへの注意深い理解力が
必要とされるようですが。

例えば、孫子の注釈にもあるようです。

己を知り相手を知れば
百戦百勝、危うからず。

己を知り相手を知らず
己を知らず相手を知らば
一勝一敗。

己の力量を知らず相手も知らねば
戦いのたびに、必ず敗れ去ることだろう、と。

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